DBISAM = BDEインストール不要、高速コンパクトなRDBMSエンジン

データベースプログラミングと聞いて「難しい」と感じていませんか?

いわゆるリレーショナルデータベースとして、誰もが思い浮かべるのは 1) Microsoft Access 2)
ORACLE や SQL Server などのクライアント・サーバ型 データベース 3)
Delphiプログラマなら、Professional版に付いてくるBDE(Borland Database Engine) だと思います。

Delphiは、データベースアプリケーションの開発環境として極めて強力で、ちょっとしたアプリケーションは瞬時に作成できるのですが、
上記の1)~3)のいずれにしても、誰でもすぐに使えるわけではなく、
ちょっと敷居が高いと言わざるを得ません。

Delphi
Professionalのユーザなら、一度はBDEを試してみたことがあるでしょうが、不可思議な挙動や重すぎるインストールの手間に悩んで諦めた人は少なくないはずです。ですが、データベースプログラミングは、本当はもっと簡単にできるものです。

DBISAMとは?

  1. コンパクトで高速なRDBMSエンジン
    • Delphi5,6,7,2006,2007 およびC++Builder各バージョンに対応
    • デスクトップデータベースのSQLエンジンとして使える。
    • LAN内の複数ユーザによって、ファイルサーバ上のデータベースを共有できる。
    • 5ユーザのクライアント/サーバ SQLエンジンとして使える。
    • 特にデスクトップDBとして使う場合、オーバーヘッドがなく非常に高速。
    • すぐに理解できる簡単な
      データベース管理モデル
  2. Delphiの TDataSet を継承しており、各種データベース対応コントロール
    (TDBGridやTDBEditをはじめとする各種製品)を利用できる

    • BDEを使用して来たプログラマであれば、即座にフル活用できる。
  3. BDEに比較して、気軽に使いやすい
    • ライブラリは、アプリケーションの実行プログラムに静的にリンクできるため、アプリケーションの配布は、EXEファイル一つのみ。
    • クライアントマシンにBDEをインストールする必要がないため、インストールが簡便になる。
    • レジストリを一切使わないので、環境設定は事実上何もしなくてよい。
  4. ランタイムライセンスフリーのため、作成したアプリケーションを自由に配布できる
    • DBISAMを組み込んだCGIプログラムは、単体でWebサーバにアップロードするだけですぐ使える。
    • 読み込み専用データベースにも対応しており、データ/プログラムともに、CD-ROMで配布できる。
    • 広く一般ユーザを対象にデータベースアプリケーションを配布できる。

こんな方にオススメ

  • 多数のユーザに配布するデスクトップアプリケーションにSQLエンジンを組み込んで使用したい
  • ネットワーク(LAN)上のファイルサーバでデータベースを共有する、パッケージアプリケーションを作成したい
  • 手軽にデータベースアクセスを行うCGIプログラムを作りたい
  • CD-ROM上のデータベースと一緒に、データベースを参照するアプリケーションを配布したい
  • 気軽にデータベースプログラムを作成して公開・配布したい

ただし、以下の用途には向いていません。

  • 多数のユーザが同時にトランザクションを実行する場合にはパフォーマンスが維持できません。ORACLEやSQL
    Server、Interbaseなどのクライアント/サーバ型RDBMS製品を利用することをオススメします。ただし、いわゆる「長いトランザクション」が発生しないアプリケーションでは、C/S版DBISAMで、数百ユーザの同時接続に耐えられる可能性があります。
  • Excel, Word
    などのオフィス製品との間で、頻繁に双方向のデータ交換を行うデータベースシステムの場合には、MS-Accessを使えば、クリップボード経由でのCopy&Pasteができて便利でしょう。
  • ストアドプロシージャ、CachedUpdates、TBatchMove は使えません

DBISAMコンポーネントを使ったプログラミング

  1. DBISAMの評価版ダウンロード
  2. DBISAMのデータベース管理モデル
  3. DBISAMのインストール
  4. 「DataBase System Utility」による、データベーステーブルの作成
  5. 「DataBase System Utility」による、SQLの実行
  6. テーブルの参照(TDBISAMTable)
  7. SQLによる検索(TDBISAMQuery)
  8. プログラム内でのテーブル作成(CREATE TABLE)
  9. データベースの更新
  10. トランザクションのCommit,Rollback
  11. 日本語環境における問題点と対策
  12. インメモリ・テーブルの利用
  13. DBISAM Serverの使い方- DBISAMサーバーの準備
  14. DBISAM Serverの使い方- DBISAMサーバーへの接続