DBISAM C/S版サーバの利用方法を説明します

DBISAMサーバーへの接続

  • 基本的には[5.テーブルの参照(TDBISAMTable)] で紹介した TDBISAMTable, TDBISAMDatabaseを利用したテーブルの参照方法と同じですが、TCP/IPを利用してDBISAMサーバへ接続するためには新たに、TDBISAMSessionコンポーネントが必要になります。

(1)新規アプリケーション作成の例

  • フォームにDBGrid, DataSource, DBISAMTable, DBISAMDatabase, DBISAMSessionを配置してください
    ※あらかじめDBISAMサーバを(localhostで)起動しておいてください。

(例)

  • DBISAMSessionのプロパティを次のようにセットしてください:
      DBISAMSession.RemoteAddress = 127.0.0.1 //(DBISAMサーバのあるアドレス)
      DBISAMSession.RemotePort = 12005 //(DBISAMサーバに合わせる)
      DBISAMSession.RemotePassword = hoge //先ほど作成したパスワード
      DBISAMSession.RemoteUser = test //先ほど作成したユーザ
      DBISAMSession.SessionName = TestSession //(任意)
      DBISAMSession.SessionType = stRemote //重要
    
  • この状態でDBISAMSession.ActiveをTrueにしてみてください。最小限の設定でDBISAMサーバに接続できるはずです。
    ※エラーが出た場合はどこかに間違った入力があります。サーバが起動しているかも含め確認してください。
  • DBISAMDatabaseのプロパティを次のようにセットしてください:
      DBISAMDatabase.SessionName = TestSession //(上で設定した値)
      DBISAMDatabase.RemoteDatabase = TestDB //先ほど設定したDB名
      DBISAM.DatabaseName = myDB //(任意)
    
  • この状態でDBISAMDatabase.ConnectedをTrueにし、DBISAMTable,DataSource,DBGridのプロパティをセットします:
      DBISAMTable.DatabaseName = myDB //(上で設定した値)
      DBISAMTable.SessionName = TestSession //(上で設定した値)
      DBISAMTable.TableName = biolife
      DataSource.DataSet = DBISAMTable
      DBGrid.DataSource = DataSource
    
  • この状態でDBISAMTable.ActiveをTrueにしてみてください。biolifeテーブルが表示されます。

(2)コンパイルを実行してみてください

以下のように表示されましたか?

実際のプログラムでは、ログイン画面を表示してユーザ入力を求めたりすることになるでしょうが、実行の流れは常に上の例と同じです

  • まずDBISAMSessionのプロパティ(ホスト名・ユーザ・パスワード)をセットして接続し、
  • 次にDBISAMDataBaseのプロパティ(リモートDB名)をセットしてOpenし
  • それからDataSetのプロパティ(SQLやテーブル名)をセットしてOpenします