注意! Ver.3とVer.4のデータには互換性がありません。

Ver.3のデータを4で扱えるようにするためには、データの移行をしなければなりません。
データの移行にはTDBISAMTableのUpgradeTableメソッド、もしくはDBSYSを使います。

※4.0用のDBSYSをアップロードしました。「ダウンロード」のページをご覧下さい。(2004/1/29)
※4.0用の日本語ライク検索用パッチができました。ご購入後、必要な方にお送りします。

評価結果

Ver3のアプリケーションをすぐにVer4に上げる必要は小さいでしょう。

Ver3・Ver4は同時にDelphi上では共存出来ません。(クラス名やユニット名が同じであるため)

両バージョンで作ったソフトを保守する場合には、Delphiのレジストリをファイルに書き出して切り替えることをお勧めします。

regeditで
HKEY_CURRENT_USER\Software\Borland\Delphi\
の下にお使いのバージョン
Delphiのレジストリ情報があるので、これをファイルに書き出しておきます。

最初に書き出したものがVer.3用の設定です。
その後、Ver.3をアンインストールしてVer.4をインストールすると
Ver.4用の設定になります。

Ver.4.0の特色

以下弊社検証結果(Ver.3との違い)を報告します。

● セキュリティの強化

○ テーブルSignature
テーブル及びエンジンにSignatureと呼ばれるキーを与えます。
デフォルト以外のSignatureをつけると、
他のエンジンで開けなくなります。

○ 暗号強度
デフォルト暗号化アルゴリズムが強化されました。
以前はXORでしたが、今はBlowfishです。
パスワードもMD5+Blowfishで格納されます

● テーブル構造

○ システムフィールド RecordId が
全テーブルに暗黙に追加されました。(OracleのROWIDなどと同じです)
主キーの無いテーブルがDBISAM3では許されましたが、
Ver.4ではRecordIdが主キーとなります。

○ 文字列カラムのサイズが250バイトから512バイトに広がりました。
これは大きなメリットです。
BDEの文字列最大長は255なので安心して移行できます。

○ FixedCharフィールド
文字列を取得時に末尾の空白を取り除かないフィールドを
定義できるようになりました。

○ AutoIncフィールド
デフォルトで編集可能になりました。1つのフィールドに複数のAutoIncフィールドを持つことが可能です。
それぞれ独立にインクリメントします。

● ロッキング

多数のテーブルをロックする場合でも絶対にデッドロックが発生しない
仕組みになりました。

● SQL

○ 新しいSQL文が増えています

EMPTY TABLE
OPTIMIZE TABLE
EXPORT TABLE
IMPORT TABLE
VERIFY TABLE
REPAIR TABLE
UPGRADE TABLE
RENAME TABLE

○ SELECT文で使えるファンクションが増えました

CURRENT_GUID
YEARSFROMMSECS
DAYSFROMMSECS
HOURSFROMMSECS
MINSFROMMSECS
SECSFROMMSECS
MSECSFROMMSECS
LTRIM
RTRIM
REPEAT
CONCAT
MOD
ACOS
ASIN
ATAN
ATAN2
CEILING or CEIL
COS
COT
DEGREES
EXP
FLOOR
LOG
LOG10
PI
POWER
RADIANS
RAND
SIGN
SIN
SQRT
TAN
TRUNCATE or TRUNC

以上