ToDoリストを作成・運用するにあたって、「どの範囲の課題を管理するか」を決めることが必要です。
たとえば、以下にあげるように課題の範囲を定義するのです
ソフトウェア開発・サポートの現場で
- 製造中の製品について、オフショアチームに開発を委託した機能・モジュールを登録し、開発プロセスを管理する
- 出荷前の製品のテストを行なって発見されたバグを登録し、バグが解消されるように管理する
- 出荷後の製品について、顧客から寄せられたクレーム・要望を登録し、管理する
- 研究開発中の技術について、改善アイディアを登録し、実現ステップを管理する
プロジェクト管理の現場で
- 実行中のプロジェクトについて、将来起こりうるリスクを登録し、リスクを回避策を講じるように、管理する
- 実行中のプロジェクトについて、現在起こりそうな課題(イッシュー)を登録し、解決できるよう管理する
一般的な課題管理導入の優先順位
課題管理の目的には、上記にあげたような様々な目的がありますが、通常の組織では、課題の発生頻度が最も多い分野、課題の解決難易度が高く、優先順位付けが必要な分野について、課題管理のシステム化を行なうのが合理的でしょう。
たとえば、課題の解決難易度が低く、発見されるそばから瞬時に解決できるようなケースや、発生件数が少ないケースについては、Excel管理でもとりあえず業務が回るからです。