FileBlog Ver.5.0 の新機能として、プレビュー画面への注釈書込み機能が追加されました。
動機 ー「ファイルを編集したい」ニーズへの答えとして
FileBlogは、もともとファイルサーバ検索エンジンとしてスタートしたシステムです。
検索エンジンの役割は、多数のファイルの中から目的のファイルを見つけ出すことであり、基本的には、ファイルサーバに対して読み取り中心のアクセスを提供していました。
しかしながら、お客様がファイルを見つける動機はさまざまであり、見つけたファイルを加工して、情報を加えて保存したいというご要望をしばしばいただいてきました。
従来の解決策ー Web版オフィス(ONLYOFFICE)
鉄飛テクノロジーでは、「ファイルを編集したい」というユーザ様の声に応えて、Webブラウザ上で利用可能なMicrosoft Office互換システムである、ONLYOFFICEをFileBlogに組み込む文書編集オプションを2020年9月より提供して参りました。
ONLYOFFICEを利用すれば、docx, xlsx, pptx 形式のオフィス文書がそのまま編集できるようになります。当オプションの販売はいまも継続しておりますが、機能と費用の両面で、必要十分以上という感がありました。
真のニーズー文書にちょっと記入したい
とはいえ、FileBlogを初めてリリースしてから12年の歳月が流れる間、私たちもお客様をじっくりと観察してきています。そこから学んだことは、お客様が「欲しい」という機能をそのまま真に受けるな、ということでした。
お客様にとって、単純にファイルを編集するならば、共有フォルダにWindowsエクスプローラでアクセスし、Microsoft Officeアプリケーションで編集すればよいのです。あえてWebブラウザでファイルを編集したい、というケースにおけるお客様の真意は、もっと簡単な、ファイルへの一部 記入というニーズであることが多いことに私たちは気が付きました。
たとえば、下記のようなケースがあることがわかりました。
- 社外の工事現場など出先で、予め作成しておいた名簿ファイルをつかって、出欠を確認したい
- 作業手順や確認項目が記載されたチェックリストを参照して、確認項目をチェックしたり、作業の記録をとったりしたい
- 申込書・申請書などに、氏名・メールアドレスなどを入力して、フォームを提出したい
- 共有された会議資料に、参加者がおのおの、個人メモを書き込みたい
これらの場合、オリジナルの文書をWordやExcelで編集する必要はほとんどありません。
むしろオリジナルのOffice文書は、あくまでも未記入のひな型であり、都度書き込み行った結果のファイルは、一度限りの記録として、ファイル名に日付や記入者名を加えて、別名で保存すべき文書でした。こういった記録は、編集可能なOffice文書としてより、PDFとして保存する方が適切でしょう。
ファイル閲覧画面で、コメント記入>PDFで保存
FileBlog Ver.5では、PDF文書・Word文書・Excelワークブック・PowerPointプレゼンテーション・CAD図面など、閲覧画面でPDF形式でプレビューできるすべてのファイルについて、閲覧画面にて注釈の記入をサポートする機能を、標準機能として追加費用なしに実現します。
フリーハンドで線を書きこむ鉛筆ツールと、テキスト入力ツールと、二種類の注釈を書き込めます。