全文検索エンジンは一般に「必要なファイルを見つける」ためにファイルサーバの全ファイルをスキャンして索引を構築しますが、ここで構築された索引(検索インデックス)には各ファイルのファイルサイズや作成日時/更新日時も含まれていますので、「不要なファイル」を見つけるためにも大いに活用することができます。

弊社ではファイルサーバ全文検索システム(FileBlog)を開発/販売しておりますので、
「ファイルサーバの整理に検索エンジンを活用できないか?」というご要望は何度もいただいておりました。

しかし、「必要なファイルを見つける」という利用目的と「不要なファイルを見つける」という利用目的は、
似ているようで微妙に異なり、「二兎を追うものは一兎をも得ず」ということわざがあるように
上手な折り合いのつけ方がなかなか見つからず、数年間もお待たせしてしまいました。

ようやく今回のFileBlog新バージョン Ver.3.11で、不要ファイル検索機能が強化されました。
例えば下記のような条件の組み合わせによって、整理対象の候補となるファイルを見つけることが可能です。

  • 最終更新日から5年以上経過したファイルを見つけたい
  • ファイルサイズが1GB以上のファイルを見つけたい
  • 新規作成直後にファイル名すら付与しないまま放置されているファイルを見つけたい…

全文検索インデックスがひとたび出来上がってしまえば、ファイルサーバの文書数が数百万/数千万件あろうとも、
上記のような整理対象文書候補を一瞬(コンマ何秒~数秒程度)で一覧できます。
標準機能(オプション費用なし)で利用できますので、ぜひご活用ください。

不要ファイル候補を検索してみよう!

FileBlogの検索画面に、今回のバージョンアップで「サイズ」が加わりました。
また「作成日時」「更新日時」について、「XX年以上前」の条件を選択可能になりました。
これにより、例えば以下のような条件で、巨大で古いファイルを簡単に探すことができます。

古くて大きいファイルを探す

古い大きいファイルを検索

巨大ファイルを探す

例えば「ファイルサイズ:100MB以上」のような条件で検索することで、巨大ファイルを検索することができます。検索結果をファイルサイズの大きい順に並べてみれば、巨大ファイルが簡単に発見できます。

実際に、お客様のファイルサーバで同様の検索を実行してみたところ、個人フォルダにダウンロードされた巨大な動画ファイル(映画DVDのコピーなど)が大量に見つかって驚いたこともあります。

大きいファイルを検索

条件のカスタマイズ

FileBlogの検索オプション画面でリストから選択できる条件には限りがありますが、ユーザ自身で検索条件を編集してバリエーションを作ることができます。例えば「ファイルサイズ:100MB以上」を選択して「検索」を実行すると、検索条件式として「size:100MB-」のような式が入力されます。

size:100MB-

この式を直接編集して、「size:80MB-」にして検索すれば、ファイルサイズ:80MB以上のものを検索できます。

以下に、検索式の編集例を紹介します。

検索式 意味
size:100MB- updated:over4y 最終更新日:4年以上前
サイズ:100MB以上
size:0 ファイルサイズ:ゼロ の文書
title:新規 type:excel,word,powerpoint 新規作成したまま放置されたMicrosoft Office文書
title:- title:コピー
(「- コピー」CTRL+Enterでファイル名検索)
コピーされたままリネームされていない文書

 

詳しくはFileBlogユーザマニュアルを御覧ください
ファイルを探す

見つかった不要ファイルはその場で整理できます

FileBlogではWindowsエクスプローラで可能なひととおりのファイル操作をWebブラウザ上から実行できますので、見つかったファイルは、検索結果一覧画面から直接「削除」機能によって直接削除することができます。

あとで処理するために「ファイル」「一覧出力」メニューから一覧を出力してもよいでしょう。

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