ダウンロード不要・Webブラウザで直接編集
ファイルを端末にダウンロードせずにWebブラウザで直接編集・上書き保存ができます。
ファイルサーバー・リモートアクセス・システム FileBlog と、
Webオフィススイート ONLYOFFICE (Ascensio System) とのコラボレーションが実現しました。
ONLYOFFICE開発元のプログにも紹介されています。[英語版] | [日本語版]
- 既存ファイルサーバのMS-Office文書(Word / Excel / PowerPoint)を端末にダウンロードせずWebブラウザで直接編集できます。
- Windowsネットワーク環境と同じファイルアクセス権が適用されます(Active Directory連携、Azure ADとのSAML連携あり)
- 端末にOfficeアプリケーションのインストールは不要です(ブラウザがあれば利用できます)
- VPNやリモートデスクトップの接続と比べて多人数利用時のネットワーク負荷が小さく動作が軽快です
- お客様環境にインストールするパッケージソフト(クラウドサービスではない)なのでデータを社内に留めて運用できます。
- 編集を許可しつつ印刷禁止・ダウンロード禁止などの制御もできます
操作デモ
動画デモ
FileBlogデモサイト
- ファイルを右クリックして「ONLYOFFICEで編集」をお試しください。
- デモサイトでは書き込み権限がないため編集操作は試せますが保存はできません。
動作環境と提供形態
お客様環境にインストールされるシステムです。
- SSLサーバー証明書をインストールしてインターネットに公開して利用可能です。
- お客様内のWindowsユーザ(Active Directoryドメインユーザ)でログインします。
- ファイルの読み取り、書き込みはファイルサーバーのアクセス権に連動します。
- ONLYOFFICEはWebSocketを利用するためプロキシサーバーなどの利用時には注意が必要です。
提供形態
FileBlog with ONLYOFFICEは、FileBlogとONLYOFFICEのコラボレーション製品です。
鉄飛テクノロジーはAscensio Systemと契約締結したONLYOFFICEの正規販売代理店です。
- 鉄飛テクノロジーが一括して下記のライセンスを販売します 。
- FileBlog CMエディション(ファイルサーバーのWebアクセスに使用します)
- ONLYOFFICEライセンス(同時編集ユーザ数)
- 典型的には1台のアプリケーションサーバーに、FileBlogとONLYOFFICEの両ソフトウェアをインストールします。
- 鉄飛テクノロジーにて導入作業・連携動作設定を行います。
リモートワーク方式として、VPNやVDIとの違い
FileBlog with ONLYOFFICEは、Web文書エディタによる編集方式をとります。リモートワークの実現方式として、従来から一般的だったVPNやVDIのに方式と比べ、比較的少ない通信負荷で多人数がアクセスできるなどの利点があります。
ONLYOFFICE(Webエディタ) | VPN+デスクトップOffice | VDI+デスクトップOffice | |
---|---|---|---|
ダウンロード | 不要 | 必要 | 不要 |
必要なサーバー資源 | 中 | 小 | 大 |
必要なネットワーク帯域 | 小 | 大 | 中 |
端末のセットアップ手間 | なし | 大 | 中 |
ダウンロード許可制御 | サーバーで設定 | 原則許可 | 原則許可 |
印刷許可制御 | サーバーで設定 | 原則許可 | 原則許可 |
ようやく実現できた方式です
私たち鉄飛テクノロジーは2007年以来、「Windowsエクスプローラの機能をブラウザで再現する」ことに最大の努力を注ぎ込みFileBlogを開発し続けてきました。その当初から「Windowsエクスプローラと、Microsoft Officeの組み合わせによる、社内ファイルサーバを中心としたネットワーク環境」を、「Webブラウザでのファイル一覧・検索システムと、Webブラウザでの文書閲覧・編集システムの組み合わせによるネットワーク環境」で置き換えたいというのが私たちの悲願でした。
しかし、Office文書エディタはファイル形式の仕様が複雑で機能が多く、簡単に実現できるものではありません。本家本元のマイクロソフト自身もデスクトップ版の機能を網羅したWeb版の文書エディタを未だにリリースできていないほどであり、私たちは実用的に使えるWeb版文書エディタの登場を10年間以上待ち続けたことになります。
Microsoft Office互換のデスクトップエディタ製品は、これまでもオープンソースのものを含めてさまざまなベンダーから発表されてきましたが、それらはヨーロッパやアメリカを主要市場とする製品であって日本語の扱いを苦手としていました。ほとんどの製品の体験版を試してみましたが、日本語が文字化けしたり、かな漢字変換しようとするとカーソルが遠くへ飛んで行ったりして実用に耐えず、数えきれないほどの失望を味わいました。
しかし、ONLYOFFICEは違いました。デスクトップアプリとして開発が始まった多くの製品と異なり、ONLYOFFICEは最初からWebブラウザのHTMLキャンバスにすべてを描画するWebアプリとして開発されていました。Webブラウザというプラットフォームを最大限に活かしており、デスクトップでは動くけれどもWebブラウザでは問題があるということがありません。Microsoft Officeとの互換性についても利用頻度の高い機能についてはほとんどを網羅しており、実用上これで十分だと思わせるものでした。残念なことに一部の日本語フォント名を認識できない不具合がありますが、これも製造元に報告済でありいずれ対応されると見込んでいます。
デスクトップ版のMicrosoft Officeとのすみわけ
ゼロから新しい文書を作成するときの操作性については、やはりデスクトップ版のOfficeの方が高機能でかつ動作速度にも優ります。したがって、今後もデスクトップ版のOfficeの役割は無くならないでしょう。
とはいえ、原型を作成済の文書に情報を追記するという場面ではWeb版の文書エディタは十分は実用性があります。
たとえば
- 作成済のチェックリストにチェックを入れる
- 作成済の名簿をもとに出欠を取ったり、新規メンバの追加など一部編集する
- 作成済のワークシートをもとに日付・名前・数量・金額などを入力して、見積再計算やローンシミュレーションなど数値計算を実行する
- 議事録や日報などのテンプレートをもとに内容を記入する
というような場面で、Webブラウザを介してリモートからファイルを編集できるならばファイルをダウンロードしてデスクトップ版Officeを起動する必要はなく、ダウンロード許可を与える対象ユーザを最小限に限定することが可能になり、情報セキュリティの強化にもなるのです。
もちろんWebブラウザの性能向上につれて、いつかWeb版文書エディタの能力がデスクトップ版に追いつき、追い越す日が来ると思います。