2021年 あけましておめでとうございます

昨年は、新型コロナウイルスの流行によって、社会全体が大きく揺れ動きました。大きな危機の到来は、遅れていた社会の変化を後押しするものだなあと、改めて感じています。

Web会議やリモートワークが当たり前に

ZoomやTeamsなどのリモート会議ツールは以前から存在していましたが、会議の冒頭に音声が出ないユーザが出て予定が狂ったりすることもあって、リモート会議は積極的に選ばれていませんでした。

それが今、リモート会議システムを使いこなすことは社会人の常識となり、製品デモや導入前の打ち合わせなど、従来は片道数時間かけて訪問していたようなケースも、今ではほとんどリモートになりました。リモートワークは、緊急避難から恒常的なものへと、確実に定着しつつあります。

オフィスからサテライト・自宅に仕事場が分散

鉄飛テクノロジーでは昨年6月に横浜市郊外(長津田)にサテライトオフィスを開設し、目黒本社と横浜サテライトの二拠点で執務する体制としました。

対外的な会議のみならず、社内コミュニケーションについてもチャットやWebシステムを利用して、どこの拠点でも同様の作業環境を構築することができたと思います。

これからは、都心部の一拠点に集中して勤務するという働き方が急速に衰退し、郊外や地方のサテライトオフィスに自宅を加えて、多数の分散拠点から仕事に参加するという働き方が普通になることでしょう。

LAN内に閉じていたITインフラが、インターネットに開いたWebシステムへと急速に世代交代することはもう確実です。

メディアの主役はテレビからネットに

コロナ流行による昨年春の自粛期間、自宅で自由時間が増えたためにアニメ三昧・漫画三昧で過ごしたのは私ですが、この時期インターネットの動画配信プラットフォームが大きくユーザを増やしたことは間違いありません。

ニュースメディアの主役はすでにインターネットに移行していましたが、ドラマなどを通じてテレビが保っていた娯楽メディアの主役の座も、とうとう完全にインターネットに奪われてしまったな。と感じます。

世界の中心が移るか?

新型コロナウイルスの流行はアジアでは比較的抑え込まれているものの、欧米で特に深刻です。アメリカをはじめ、死者数で第二次世界大戦に匹敵する被害となる国々がいくつもあり、コロナ禍が世界史に同等のインパクトを与えても驚きではありません。

中国の台頭が喧伝される昨今ですが、インターネット革命の影響が決定的になった結果、世界の中心はもはや国民国家ではなく、巨大IT企業群に移ってしまうのかもしれません。IT企業が政治に介入したり、各国政府が課税や規制の強化に動いたりで、クラウドサービスの継続性が揺らぐ恐れもあるでしょう。

これからどうするの?

インターネットの出現によって始まった経済社会の変化が、いよいよ総仕上げ期に入ったことを感じさせられる今、まだまだ大きな波乱があるかもしれませんが、変化の時代に備えるという点で、他人任せにせずに自前のITインフラを持つことの重要性がなくなることはないでしょう。

私たちは相変わらず、マイクロソフトのエンタープライズIT市場での覇権がもうしばらく続くことを信じ、特にリモートワークの普及への適応を意識して、WindowsファイルサーバとActive Directoryユーザのための製品作りを継続して行きたいと、思っています。